コロナが落ち着き、訪日する外国人観光客が増えてきました。
日本に滞在する外国人は年々増加していると共に、
日本側の受け入れ態勢が追い付いていないのが現実です。
今回は外国人観光客が日本で困ることをまとめます。
外国人観光客が日本でどんなことに困っているのかを把握することで、
来日する外国人に対してどのような対策をとっていけばいいのかを理解できます。
それでは早速いってみよう!
外国人観光客が日本で困ること
無料Wi-Fiつかえるところが少ない
マップを使うにも、行き先を調べるにも、分からない日本語を検索するにも、
両替のレートをチェックするにも、SNSに写真を投稿するにも…
ネット環境は今や何をするにも必須なものです。
まして言葉やシステムの分からない異国でインターネットなしに行動することはとても難しいです。
日本は他の先進国に比べて公共Wi-Fiが利用できる場所が少なくて
困るという声が多く聞かれています。
都心部は無料Wi-Fiが普及してきてはいますが、
地方ではまだまだ少なく、外国人観光客は不便さを感じています。
困る割合の高い施設は飲食店やショッピングセンター、駅構内などが多く挙げられています。
ゴミ箱が少ない
ゴミ箱が少ないことも外国人観光客が困ることのひとつです。
ポイ捨てするわけにもいかないので、ずっと持ち歩くのはストレスが溜まりますよね。
特にバックパッカーの方はごみを携帯しなければならないことに
不快感を覚えることが多いはずです。
意外かもしれませんが、
ごみ箱の少なさは地方よりも都市部でのほうが困る人の割合が大きいです。
ゴミ箱が多くなれば街がきれいになるとは限りませんが、
日本人も不便だと思うことがあることだと思うので
何らかの対策をとってほしいですね。
コミュニケーションが取れない
外国人観光客のうち日本語が分かる人の割合が小さいのは明らかです。
また、英語をうまく理解できない外国人観光客も多くいます。
日本ではまだまだ外国語で対応できる店舗スタッフが少なかったり、
多言語表示に対応できていない施設があります。
こちらも飲食店や商業施設で、都市部より地方で困ることが多いです。
予約が必要なところばかり
海外にはレストランやイベントなどでいちいち予約をすることがあまりない国もあります。
予約をすることで円滑にサービスができるため、予約制度は有益です。
しかしそのことを知らずに日本に来て
楽しみにしていた施設に行けずにガッカリする外国人もいます。
予約をすることが一般的ではない方にも配慮して
分かりやすく予約が必要なことを掲載する工夫が必要です。
喫煙ルールが分かりづらい
日本では路上喫煙が禁止、喫煙席・喫煙所の設置などの分煙対策が取られています。
路上喫煙が問題ない国から来た外国人はこのルールの多さに戸惑ってしまうようです。
飲食店の分煙についても時間帯によって全面禁煙になるところがあり、さらに混乱してしまいます。
また、喫煙所がどこにあるのかも分かりづらいので、困ってしまう外国人喫煙者は多いです。
これについては分煙対策を改めるのではなく
多言語で案内をして分かりやすくすることが大切です。
現金しか使えないところが多い
日本はキャッシュレス決済の普及がヨーロッパやアメリカなどと比べると遅れています。
小規模な飲食店や地方の観光地などではいまだに、現金のみのところがあります。
クレジットカード決済やデビットカード決済が使えれば両替をしたりATMを探したりする必要がないので須賀、現金のみだと手間がかかってしまいます。
行きたいお店だったけど
「今現金持ってないから」という理由で来店しないという機会損失となってしまいます。
キャッシュレス決済はこれから普及していくはずなので、
今後この悩みが改善されることに期待です。
両替所が少ない
現金のみしか対応していないお店や観光スポットが多いことは前項で記した通りです。
現金しか受け付けられなかった場合、今度は両替所を探すのに苦労してしまいます。
都心部ではまだしも、
地方で外貨を円に両替できる場所はまだ充実しているとは言えず、探すのは大変です。
両替所を増やすことはコストや安全面などでハードルが高いことではありますが
キャッシュレス決済の普及と並行してでも増やしていく方が
外国人観光客にとっての利便性が向上していきます。
食文化のバリエーションが少ない
海外では食べ物に気を遣う文化が多くあります。
日本で有名なのは
- ベジタリアン
- ヴィーガン
ではないでしょうか。
実は他にも
- ヒンドゥー教(豚の肉・油を口にしない)
- イスラム(豚の肉・油を口にしない、ハラール)
- グルテンフリー
など、宗教や体質による食生活のスタイルがあります。
日本でこれらに当てはまるのかを明記している飲食店は少ないです。
どれも特殊な料理・飲料であるとは限らないので、
知らないうちに提供しているお店も多いと思います。
メニューに明記しておくだけで、
これらの食事法を取り入れている外国人観光客は安心して食事をすることができるようになります。
一方で困ったことはない人も増加
観光庁の調査で「困ったことがない」と回答した外国人観光客の割合は増加傾向にあります。
- 2017年 34.8%
- 2018年 36.6%
- 2019年 38.6%
徐々に改善はされてきていることが分かります。
東京オリンピックに向けて多言語対応などへの意識の高まりが影響していたかもしれません。
オリンピックが終わり、またコロナの水際対策がなくなり外国人観光客が増えてきている中、
「困ったことがない」と回答する外国人観光客が
堅調に増え続けいていくように継続的な努力が必要です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は外国人観光客が日本で困ることをまとめました。
- 無料Wi-Fiつかえるところが少ない
- ゴミ箱が少ない
- コミュニケーションがとれない
- 喫煙ルールが分かりづらい
- 現金しか使えないところが多い
- 両替所が少ない
- 食文化のバリエーションが少ない
これらの現状を把握することで、
来日する外国人に対してどのような対策をとっていけばいいのかを理解できます。
外国人観光客の動向は日本経済にとても無視できないものとなっています。
これから増え続けるであろう訪日外国人観光客に対してサポートを充実させることで
日本人とのトラブルも減っていくはずです。
この記事は少しでも参考になったらうれしいです。
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