近年、外国人留学生の数は増加傾向にあります。
コロナ禍によって一時は勢いが落ちましたが、今後も増加していくことが予想されます。
そんななか日本語を学びに日本に来る留学生もたくさんいます。
彼ら彼女らのような外国人は日本でしか公用語とされていないマイナーな言語である日本語をどうしてを学ぼうと思ったのでしょうか?
またマイナー言語をどうやって勉強したのでしょうか?
➤ 大学で日本語を専攻した留学生
➤ 日本語学校で日本語を勉強して日本に移住した方
➤ 独学で日本語を勉強し日本人と国際結婚をして日本に移住した方
➤ 来日経験もなく完全に独学で勉強した方
などに話を聞いてみました!
今回はみなさんのまとめて紹介します!
言語学習をしている日本人にもこれらの勉強法は役に立つかもしれません。
それではいってみよう!
日本語を勉強しようと思ったきっかけ
アニメ・マンガを見たこと
まず1番多かったのが日本のアニメ・マンガを見たことです。
日本のアニメは世界中で視聴されていて、子供時代にアニメを見たことをきっかけに日本に興味を持つ外国人が多いようです。
ある留学生はアニメに夢中になったのをきっかけに、日本語を専攻するために通っていた大学を辞めて別の大学に入りなおしたそうです!
また独学で日本語を勉強したある外国人は、アニメのストーリーよりもアニメで聞いた日本語の発音が美しいと思い、日本語を勉強したいと思うようになったそうです!
また別の独学で日本語を勉強した外国人は、子供のころからずっとアニメを観ていて、日本に来たことはないけれど日本語が堪能になったそうです。
昔の日本の映画をみたこと
日本のアニメやマンガが大人・子供を問わず人気なのは言うまでもないでしょう。
それに加えて昔の日本の映画を観て、日本に興味を持った外国人もいます。
黒澤明、溝口健二、大島渚といった日本人映画監督が海外でも有名です。
彼らの映画を観て日本の文化や世界観に魅了されて、日本に興味を持ち、日本語を勉強しようと思ったそうです。
日本の音楽を聞いたこと
日本の音楽が好きで日本語に興味を持った外国人もいます。
外国で特に注目されやすいのがヴィジュアル系バンドです。
見た目のインパクトがあるヴィジュアル系バンドは日本ならではのようで、ヴィジュアル系バンドにはまって日本語を勉強するようになった方もいました!
日本のファッションに興味を持ったから
原宿系や「カワイイ」系のファッションを見て興味を持って日本語を勉強し始めた外国人もいました。
やはり日本独特の若者文化が、海外の方にも刺さっているようですね!
ファッションも言語学習のきっかけになるとは、ほかの国でもあるんでしょうか。あんまり想像できませんね!
日本の空手に出会ったから
空手を習い始めて日本の文化に興味を持って日本語を勉強し始めた外国人もいました。
空手に限らず柔道などの武道は世界中に選手がいて、その延長で日本文化に興味をもつ人も多いようです。
外国人武道家はあまり日本で見かけることがないかもしれませんが、意外とたくさんの外国人が武道に励んでいます。日本に来ていたイランの空手チャンピオンとのインタビュー動画はYouTubeにアップしています!
日本人と結婚したから
日本語を勉強した後に日本人と出会って結婚するパターンも多いですが、こちらは逆です。
日本人と結婚したことでパートナーの文化に興味を持ったり、家族と話すために勉強を始める外国人もいました。
私も国際結婚をしていますが、ネイティブの恋人がいると言語学習の効率が究極的に向上すると思ってています!モチベーションも環境も整っているので、この場合はすぐに上達しそうですね。
日本で働くため
南アジア、東南アジア、中東などから日本に出稼ぎに行くために勉強したり、出稼ぎに来てから勉強するパターンです。
日本は今、出稼ぎ先として魅力がどんどん低下している気がしますが、昔はミャンマーやタイ、インドといったアジア諸国やイランなどの中東から出稼ぎ目当てでの入国が多かった時期があります。
そのときに日本に来て、必要に駆られて日本語を勉強した人もいました。
私の妻の親戚も数十年前に日本に働きに来たことがあり、今でも少し日本語を覚えているようです!
日本から奨学金をもらえたから
海外の学生が留学先を探すうえで、たいていの学生は留学費用をとても気にします。
日本の文部科学省の奨学金は多くの国の学生に与えれており、その奨学金に応募して日本に来ることができるようになったのをきっかけに日本語を勉強する外国人も多いです。
この奨学金は日本語能力が必要なものと必要ではないものがあり、日本語能力が必要ないものを受けた外国人は日本で日本語の勉強を始めるそうです。
どうやって日本語を勉強した?
日本語は国連の公用語ではなく、日本でのみ公用語とされているため世界ではマイナー言語の部類に入ります。
そのため日本語を学ぶ機会はそれほど多くはありません。
では外国人たちはどうやって日本語を勉強したのでしょうか?
言語学習をしている日本人にもこれらの勉強法は役に立つかもしれません。
アニメ・マンガ・映画を観て
アニメやマンガ、映画などの日本語コンテンツをひたすら見て聞いて覚えた人もいます。
日本語コンテンツが好きであればずっとモチベーションを保ち続けられるのでいい反面、正しい文法などは自然に感じ取っていかなければいけないですね。
手軽ではありますが、効率がいいとは言えません。ただ年齢が幼ければ幼いほど覚えも早いので有効かもしれません。
実際にこの方法で自然に日本語を話せるようになった外国人の友達もいます!
日本語教室に通って
海外には日本語教室がある国もあります。
田舎にはなかなかないかもしれませんが、現地に住んでいる日本人が経営していたり、日本語を勉強した現地人が経営したりしていることがあります。
講師の質はピンキリかもしれませんが、ここで同じ言語を勉強している仲間とつながりができることもあります。
それなりの費用は掛かりますが、本当に好きで勉強している人は日本語学校に通って勉強することも多いようです。
基礎的な文法を教室で勉強して、あとは独学というパターンも結構聞きますね!
日本の日本語教室に留学して
もう少し費用と時間に余裕があれば日本にある日本語学校に留学して勉強する外国人もいます。
資格を持った日本語教師の授業が受けられるうえ、日本社会の中で生活することで生きた日本語を聞いたり使ったりする機会があるのが大きいですね。
この前インタビューしたアメリカ人の方は、将来的に日本に移住することを見越して日本の日本語学校に3回留学していました。
オンラインで先生を見つけて
日本語学校がなかなか見つからなかったり、費用がなかなか出せない場合は、SNSなどで日本語が分かる人を見つけて教えてくれるように直談判している方もいました。
逆に日本語を勉強した人はSNSで生徒を募集していることもあります。
私の友達でも何人かSNSで日本語を教えている外国人がいます。
日本語の参考書で
日本語の参考書を購入して独学で勉強した外国人もいます。
自国で入手が難しい場合は日本人の友達に送ってもらうなどして手に入れるそうです。
日本語の参考書は日本語で書いてあるものがほとんどなので全くの初心者には難しいかもしれませんね。
YouTubeで
YouTubeでは英語で日本語を教えているチャンネルがいくつかあります。英語だけではなくほかの言語で教えているチャンネルもあります。
YouTubeは無料で使え、どこでも見られるので便利ですよね。インターネット環境がなかなか都となわない国では、あまりその恩恵にあやかれないですが…
言語交換アプリで
言語学習に特化したアプリがリリースされています。
HelloTalk(ハロートーク: Android / iOS)やTandem(タンデム: Android / iOS)などが有名ですね。
これらのアプリでは自分の教えられる言語を教える代わりに、自分が学びたい言語を教えてもらいます。課金すると学べる言語増えたりと得点はありますが、無料でも十分使えます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は外国人が日本語を勉強するようになったきっかけと、勉強方法を紹介しました。
外国人が日本に興味を持つようになったきっかけは様々ですが、エンタメが入り口になっていることが多い印象ですね。
世界から見ればマイナー言語である日本語は学ぶ機会が少ないですが、様々な方法で日本語を勉強をしているようです。
もしもあなたがマイナー言語を勉強しようとしているのであれば参考になるかもしれませんね。
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